フォニックス
フォニックス(Phonics)は英語の読み書きを教える指導法のひとつです。英語を口に出して読んだときの音と、音をつづった文字との関係性をルールとして教えるため、リーディング、スピーキング、リスニング、ライティングと全スキルに効果が見込めます。
フォニックスでは、単語を構成する音韻、いわゆる「音素」を教えていきます。単語の部分部分を個々の文字の組み合わせではなく、別々の音に分けて識別する規則性を学ぶため、全英単語のうち80%まではフォニックスでほぼ正しく発音できるとも言われています。新出単語でもフリガナに頼らずに読めるようになり、カタカナ英語の脱却、発音矯正にも役に立ちます。
近年、体系的にフォニックスを教えるシステマティック・フォニックスが世界各地で大流行し、指導法としての知名度も上がってきました。日本では、松香フォニックス研究所(MPI)が日本国内のフォニックス人気の立役者としてよく知られています。特にイギリスでのフォニックスの評価は高く、様々なフォニックスを取り入れることで国民の読み書き能力・識字率の向上に成功しています。
もともとはネイティブ・ノンネイティブ共に子供が対象でしたが、フォニックスを使ったリテラシー教授法が幅広い年齢の学習者に有用であることがわかった結果、最近は大人向け英会話コースでの利用も増えてきています。年齢・レベルにかかわらず、フォニックスに親しんで英語力アップに役立てましょう。
フォニックスのコースブックとしては、主にDavid Paulの「Finding Out」、Nakata Ritsuko・Karen Frazier共著「Let''s Go」、Greg Crawfordの「Fun Phonics Readers」などが評価も高く、人気です。すべて、ELTBOOKS.comでお求めになれます。